ペット 可 マンションのヒミツは

出歩けるようになってしまうという点は、とても興味深いものがあります。
日本は寝たきり老人率が高いといいますが、ひょっとしたら住宅の暖房環境の悪さが、本当は寝たきりになる必要のない人たちまでをも、ふとんの中に閉じ込めているのかもしれません。 事情を伝え聞いて、直接ようすを聞きたいと電話をかけた九州の建築屋さんは、「おぱあちやんに〃こういう家を建てなさい〃と、30分も説教されちゃった」そうです。

暖房の「房」は部屋という意味ですが、その観点からすると戦後しばらくまでの第1期の家では暖房はありませんでした。 あったのは火鉢で手をあぶり、こたつで足を温めて暖をとる採暖です。
部屋を暖めることはできず、家の中はいつもどこでも室温は低いままでした。 冷房などということは思いもつかなかった時代です。
こんな時代に吉田兼好が「侭撫製』に書いた「家の作やうは夏をむれとすつくりくし」に代表されるような、家の内外の境界をあいまいにするコンセプトが、その後の日本の住宅に長く反映され続けます。 そこへ、世界的な石油大量消費の流れを背景に、1960年代ころから石油ストーブが普及して部屋を暖かくできるようになり、その後、冷房も加わって今日まで続く第2期の「部屋ごとに入れたり切ったりする暖房」の時代になります。
部屋は、暖房がきくようにこまかく仕切られて間取りが変わります。 しかし、根底にある「夏をむねとする」コンセプトはそのまま残り、窓や玄関などの開口部が大きく、内と外をしっかり断熱することのない家をつくってきました。
その中途半端な暖房や中途半端な密閉性の問題点は、ここや次に記すとおりです。 それが今、第3期の「本物の暖房」の時代に移行しようとしています。
前のは、最近のごく普通の住宅プランです。 見なれた間取りで、日本の伝統的な住宅のようにみえます。
特徴として注目したいのは、玄関・ホール・廊下・階段・トイレがひとまとめになっていることです。 玄関とホールから廊下が家の中へ延び、階段とトイレと洗面脱衣室がつながります。
居間・食堂・台所など、おもな生活空間はこの「玄関・ホール・廊下・階段」空間からは壁で仕切られ、トイレ・風呂や2階へ行くには、いったん廊下に出てから行きます。 そして、ほとんどといっていいほど、2階にはふとんを干すためのベランダがついています。


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